子どもの未来は日本の未来
人として最も本質的・根源的な「仁」の養成活動としての
通年型農業体験活動
農業は教育の原点
設立10年を振り返って ご指導頂いた教育界の権威の皆様からのメッセージ こちらから>>
三千年以上前の『東洋最古の書「易経」』で児童少年時代の実践道徳のすすめとして「生命を育む活動」を奨励 !!!
平成28年(2016)度スケジュール
4月3日(日)9:00~
春夏野菜の種まき
昨年は安藤財団のご支援を頂きながらの3年目の通年型農業体験活動でした。お陰様で、3年目にしてどうにか、全体の形が確かに整ってきたかなと感じております。そんな中、大変な驚きと大いに勇気づけられた出来事として、実は昨年3月に纏めました研究レポート『自然は偉大なる先生「徳育・食育の救世主」熊本における通年型農業体験活動プログラム』を、自らの農業体験に基づいて大変農業に理解のある安倍昭恵御夫人に謹呈いたしておりましたら、この3月に私たちのささやかな取り組みに対して、昭惠御夫人から想定外の身に余る御礼のお手紙を頂いた事でした。心から感謝を申し上げます。
従って、この日の冒頭に心新たに、自然塾「池上野菜くらぶ」の入塾式ということで、代表挨拶、スタッフ紹介、「野菜くらぶ」会員紹介等を実施して、これから一層進化した形でスタートしたいと願っています。
今年は昨年のような「種まき作業」とその後の「生育管理」の失敗は繰り返してはならないと言うことで、農業高校OBの先生から大変、丁寧な作業内容の説明を受け、「種」がすべてのトレイの真ん中に、深さ1センチになるように親子一体となり、先生考案の秘密兵器を駆使しながら真剣に取り組みました。
品目としては、キュウリ、ミニトマト(中玉)、ナス、ピーマン、レタスの5品目を
今年は栽培して見たいと思います。これから、「種」から「収穫」までの一連の作業がスタートしますが、昨年の想定外の長雨に今年もまた、遭遇するかどうか全く予断を許しません。従って、今年は昨年の反省に立って畝づくりをやや高畝にしたいと考えています。
明日から、約1か月程度の毎日の「水やり当番」のローテションについても、全員で協力して、次回の5月8日の「苗の植え付け」まで、逞しく・立派な苗が生長するように「生育管理」を頑張っていきます。
5月8日(日)09:00~(雨のため15日に延期)
春夏野菜の植付けと玉ネギの収穫
5月15日(日)09:0~
春夏野菜の植付けと玉ネギの収穫
前例のない熊本地震にも負けず!がんばるばい熊本の子ども達!
熊本の人間としては1953年6月26日の1級河川白川の大水害が記憶にあり、まさか熊本で大地震が起きるとは殆どの県民が想定になかったと思います。しかし、地震列島日本には想定外は存在しませんでした。4月14日と16日に過去に前例のない震度7の連鎖地震が発災し、熊本市の隣接町の益城町を震源地に熊本市、西原村、南阿蘇村、御船町、県南の宇城市、八代市等広範な地域に甚大な被害が発生しました。特に県民の誇りでもあります、熊本城が築城以来の本丸や武者返しの高石垣・櫓など多くの重要文化財が崩壊・崩落するという大惨事に見舞われ、また世界一のカルデラと言われるナショナルパーク阿蘇方面も言葉にならない程の罹災状況であります。ここは何としても、迅速な政府主導の復旧・復興予算を始め諸対策を適宜適切に強力に進めていただいて、一日も早い熊本地域の創造的復旧・復興をお願いしなければなりません。
幸いにも、私たちが活動する熊本市の西部方面では半壊家屋は見られるものの、倒壊した家屋は殆どなかったようです。我が家もそうでありましたが、瓦屋根の家屋の損壊が全体を通して多く見受けられるようでした。
しかしながら、まだまだ身の危険を感じながらの生活ではありますが、「池上野菜くらぶ」の通年型農業体験活動は天候などによって多少の日程変更はあることが予想されますが、今年も概ね、年間スケジュールに沿っての運営は十分可能と考えます。通年型の活動開始から4年目、ガイドラインが出来て2年目を迎え、今後とも各方面のご指導ご支援を頂きながら、子ども達にとって「徳育・食育の救世主」としての通年型農業体験活動の一層のプログラムの進化を目指さなければならないと考えております。
5月8日の活動予定日は、残念ながら前日からの雨で野菜畑の畔に水たまり
が出来、望ましい高畝づくりが不可能となったために、今日15日になってしまいました。今年は昨年と比べるとキュウリ、ミニトマト、レタスは順調に育成することが出来ましたがナスとピーマンが少し生長が良くなかったので一部ダイキより苗を補充いたしました。玉ネギの収穫についてはビックリ致しましたが、地震の影響と思われますが、全て玉が小さく卵型の玉ネギになってしまいました。従って、収量も今までで最低でした。
5月22日(日)9:00~
稲の種まきと苗床づくり
今年も残念ながら、昨年同様の生産者グループになってしまいました。グループの中には熊本城を築城した加藤清正公を祭神とする加藤神社の子ども神輿隊用の神田の苗床も含まれています。今年はかなり時間がかかり、午後6時までかかり相当に疲れてしまいました。
5月29日(日)09:00~(雨のため6/5に延期))
春夏野菜の支柱立てと誘引作業
6月5日(日)09:00~
春夏野菜の支柱立て・誘引作業とジャガイモ掘り
朝から震度3の余震が続く中、子ども達は元気よく畑に集合して今日は「春夏野菜の支柱立てと誘引作業」そして楽しみな「ジャガイモ掘り」をしました。予め準備していた誘引ひもで「今後の生長を祈りながら」誘引作業と真剣に取り組んでいました。この作業と「芽摘み作業」が今後の生長(収量)にとって大切な作業になり、子ども達にしっかりと習得してもらいたいと思っております。「ジャガイモ」は「玉ネギ」と同様に地震の影響と思われますが小粒で収量も相当に少なかったようです。
6月26日(日)09:00~
田植えと春夏野菜の収穫
梅雨の合間の天気に恵まれ、楽しい雰囲気の中で恒例の「田植え」が4年目の今年も無事に終了することが出来ました。部活で忙しいのか男子の参加がすくなかったのは残念でした。その分、女子会が大活躍でした。みんな学習効果もあり、実に手際よく、掛け声とともにスピーディーに進みました。
7月10日(日)09:00~
春夏野菜の生育管理と収穫
今年もまた激しい雨続きでキュウリ、トマトは残念ながら痛々しい状況になってしまいました。春夏野菜が「種まき」から「収穫」まで1番デリケートな作業が連続しますので、子ども達にとっては非常に教育効果が期待できるのですが、如何せん、自然の力はどうすることもできません。しかし、ここは根本的な次元で考え直さないとこれからも繰り返しが予想されますので、「野菜くらぶ」として対策を検討したいと思います。
7月31日(日)09:00~
稲の生育管理と春夏野菜の収穫・撤収
「田植え」から1ケ月後の「稲の生育観察」と「田んぼの生物観察」です。夏休みに入った最初の日曜日であり、今日は大分参加者が少なかったようです。
昨年の「稲の生育観察」の時に調べて初めて知ったことが「稲の花言葉」でした。瑞穂の国に相応しい「神聖」と言う花言葉でした。今年はみんなと白い花をしっかり観察し、共有することが出来ました。バッチリ「写メ」しておきました。農業高校OBの先生からは「稲の生長状態」、大学の名誉教授の先生からは「ミニミニ現地講義」をお願いしました。
8月14日(日)
秋冬野菜の種まき(熊本地震のため中止)
8月28日(日)09:00~
稲の生育観察と田んぼの生物観察
夏休み最後の「田植え」から2ケ月後の観察日です。今回は副理事長もお願いしている地元大学の名誉教授の先生から、ポータブルの大小の拡大鏡を持参して頂き、田んぼの中の色々な生物を子ども達が拡大鏡を使って、実際に観察できるよう準備をして頂きました。夏休みの宿題の参考にするのか、子ども達は先生の話を熱心に聞いたり、各々興味津々に拡大鏡を覗いたりしていました。
9月11日(日)
秋冬野菜の植付け(熊本地震のため中止)
10月2日(日)
秋冬野菜の生育管理(熊本地震のため中止)
10月23日(日)14:00~
稲刈り・掛け干し
前日は雨でしたが今日の午後は雨が降らないと言うことで、午後2時からの「稲刈り・掛け干し」を決断いたしました。足場は良くありませんでしたが、次第に天気も回復し、夕方までには終了する予定で進めましたが、前日までの雨で稲もたっぷりと水分を吸収しており、大分重くなっていました。それが原因で掛け干しの支柱が何度も折れてしまい、夕暮れまで掛かってしまいました。途中、子どもと保護者には夕餉の準備もあり家路についてもらいました。
残るは「オールサンデーグループ」で「明日からの晴天を祈りながら」6時まで掛かり暗闇の中、どうにか終了しました。
11月6日(日)10:00~
脱穀籾すり
10月23日の「稲刈り・掛け干し」からは晴天に恵まれ、何とか支柱も折れることなく約2週間の自然乾燥を終え、今日は「脱穀・籾すり」の日を迎えました。
子ども達にはコンバイン周辺の作業は安全対策上からも避けて、その手前までの乾燥した稲の運搬と脱穀後の「ワラの束ね」をいつも通り、担当してもらうことにしました。今年は約4畝の田んぼからの収量として約250kgでした。
11月26日(土)09:00~
新嘗祭・カレーパーティ及び新米配布(全会員)
11月23日予定の「新嘗祭・カレーパーティ」は今回は各々の事情により11月26日に延期し、例年より3割少ない26名の参加のパーティになりました。しかし、お母さんたちの心を込めた調理で今までにない大変美味しいカレーが出来上がりました。お父さん達も、子ども達もお替りしながら食べていました。
そして、自分たちが約6ケ月間かけて栽培した「新米5㎏」を誇らしげに持ち帰りました。
12月11日(日)10:00~
玉ネギの植付け
12月4日で準備していました、今年の仕事納めの「玉ネギの植え付け」は残念ながら、雨のため今日に延期しました。その分、別の畑での苗の管理が手が掛りました。少し元気をなくしていましたが「玉ネギ」の生命力に期待しながら、例年通り1500本の苗を約1時間程度で植え付けました。来年5月の「玉ネギ掘り」の時の感動がどうなるか?地震の影響とどう違うか、大変興味のあるところだと感じています。
12月18日(日)
秋冬野菜の収穫(熊本地震のため中止)
29年3月4日(土)10:00~
ジャガイモの植付け
昨年は多分4月の熊本地震の影響もあり、「玉ネギ」と「ジャガイモ」の収穫は形は小型で収量も今までで最低でした。自然災害の影響は「凄いなぁ」と思い知らされました。今年は正月から近年になかった穏やかな日が続きました。今日の天気も、明日の啓蟄の日を思わせる随分と暖かい日差しとなりました。今年もメークインの種イモ10㎏からどれだけの収量が期待できるのか子ども達も大いに楽しみにしていると思われます。150kg位を目標にしたいと思います。
NEW
体験活動を振り返っての所感
今年は熊本にとっては63年前の1級河川白川の大水害以来の前例のない連鎖地震に見舞われ、隣接地域の益城町を震源地として広範な地域に甚大な被害が発生しました。このような状況下、私達の体験活動も多少の日程変更は生じましたが、「熊本地震にも負けず、がんばるばい熊本の子ども達!」ということで何とか年間を通して実施いたしました。余震が続く中で頑張った子ども達が12月の3回目のアンケートに答えてくれましたので、その主なものを原文のまま紹介します。
Ma家
(子どもの意見)
今年はあまり野菜クラブの回数が少なかったけど自分で作って自分でたべるということをあまりしたことがなかったのでたのしかったです。そしておいしかったです。
(保護者の意見)
地震後の野菜の活動も少しずつではありましたけど参加して昨年よりは不作の作物もあり、こんな年もあるよね!!
と話しながら作業しましたね。
地震の影響で参加出来なくなった家族もありましたが子供と一緒に夏野菜の収穫は楽しみました。
植えて、管理して、収穫して、食すことは子供達も貴重な体験となりました。今後も積極的に参加していきたいです。
Ha家
(子どもの意見)
わたしは一番たのしかったのは、やっぱりカレーパーティーです。がんばって米やたまねぎをそだててきました。
らい年もがんばって、そだてていきたいです。
(保護者の意見)
毎回楽しんで参加している様子で安心しています。
地区で児童数も少ない中で地域コミュニティの場にもなっているのではと思っています。
Ta家
(子どもの意見)
いねかりとたまねぎのしゅうかくがおもしろかったです。
(保護者の意見)
今年度で2年目でした。正直「変化」は分りません。ただ、核家族の我が家で幅広い年齢の方々と一緒に農業体験
をするということは貴重な経験であり、学校生活や習い事では得られない知識、知恵、身体を通しての”生(なま)” の体験の積み重ねだと思っています。今の時代、ゲームやインターネットの普及で簡単に楽しむことが出来ます。
自然の中で駆け回って遊ぶことさえ難しい状況の中で、野菜の世話・手入れをしたり、重い稲わらを運んだり、「楽しい、もっと行きたい」とは言いませんが少しづつでも豊かな心が育っていけばよいなーと願っています。即効性のある活動ではないと思うので、長期に継続していくことが実を結ぶのかなーと思います。
お米は今年もとても美味しく、子ども達も「新米はおいしい!!」とモリモリ食べていました。
我が家の子供達は6才、8才ですが、もう少し大きくなるとこれまでの経験の積み重ねでより深く活動に関わって
いけるのではと考えています。低学年が多いので、どうしても親が主体的になりがちですが・・・・・。スタッフの方々
にはいつも感謝です。ありがとうございます。